風俗嬢のワークスタイル

面接も少し落ち着いたところで

今日は、ぽっちゃりデリヘル店のオープン日が近づいてきたので、男性向けの風俗情報サイトや雑誌に広告をだすために、広告代理店と打ち合わせをしてきました。
男性向けの広告媒体もたくさんあって、取り扱う広告も代理店ごとにそれぞれ違うので、求人広告を出稿した時同様、案外、手のかかる作業だったりするんですよ。

働く女の子がある程度確保できたので、次のステップにいけるわけなんですが。
まあ、お店の規模がそこそこ大きいので、けっこう時間はかかりました。
100人以上は面接しましたね。
どんな目的や気持ちから、風俗で働こうと思ったのか、面接しているといろいろな話が聞けて、おもしろかったです。
ひと昔前までは、風俗で働く女性=借金というケースがほとんどでした。
しかし今では、ライフスタイルが複雑になり、一括りにこうだとは、いえなくなりましたね。
今回はどんな働き方があるのか、について書いていこうと思います。

不景気だからこそ、副業としての働き方

ワーキングプアと呼ばれる人たちですまずは、夕方から3時間ほど働きたいといってきた、R子さんです。
彼女は普段はそこそこ有名なメーカーで総合職として働いているそうです。

R子「今の会社は新卒で働きだして、今年で5年になります。
お給料は1ヵ月、だいたい手取りで18万円ぐらいです。
残業や休日出勤などもなく、外から見ればホワイト企業です。
でも、不景気や会社の業績なども関係して、入社してからほとんど変わってないんです。
切り詰めば、ギリギリ生活できなくはないんですが、家賃や大学のときに借りていた奨学金の返済などもあり、毎月ほぼ赤字です。
年2回のボーナスでトントンって感じなんです。
貯金なんてまったくといっていいほどできなくて、将来のことを考えるとゾッとします。
だから、転職や引っ越しなど、将来のために副業としてこのお店で働ければと思っています。」

実は最近、こういった理由から風俗で働きたいといってくる女の子が、ものすごく多いなという実感があります。
大学も出て、ちゃんとした会社に就職しているのになぜ?と思うかもしれませんが、こんなデータがあります。
国税庁の調査では20代後半の女性の平均年収297万円と発表されています。
しかしこれは、あくまで平均値。
中央値にしてみるとそれからまた下がることになります。
しかもR子さんは入社してから、お給料がほぼ変わっていないとうことなので、20代前半の女性の額と同額程度しかもらっていないと推測できます。

でもR子さんの場合、正社員で労働環境は恵まれている方だと思います。
これが、非正規や派遣、職場がブラック企業だったりするとさらに下がることになるのです。
不景気だからとひと言では、片付けられない社会問題ですよね。
転職や引っ越しを考えるにも先立つものは必要です。
R子さんように短期間で副業として割り切って風俗で働こうという女性が増えているのが現状です。

母は強し! シングルマザーの働き方

シングルマザーの数は年々増加していますさて、次もまた別の社会問題となっている、シングルマザーのYさんです。
彼女は若干21歳でありながら、4歳の子供を持つママさんなんです。

Y「実は私、17歳の時につきあってた彼氏との間に子供ができて、高校も中退したんです。
子供は産むことにしたんですけど、その彼氏も高校生で、結局、結婚まではいきませんでした。
最初のころは母親に子供の面倒をみてもらって、パートでスーパーのレジをしてたんですけど、父親が仕事中のケガで今の職場を続けることができなくなったんです。
子供も来年から小学校に入学するので、学費や生活費のために風俗で働こうと思ったんです。」

高校中退や中卒の人はなかなか普通の仕事につけないことは、周知の通りです。
男性なら鳶職や現場仕事などで働くことはできますが、女性の場合、体力的にそういうわけにもいきません。
しかもYさんは子供もいます。
突然、子供の体調が悪くなり、仕事を休まなければならなくなることだってあります。
なかなか臨機応変に対応してくれるような職場はありません。
子供には苦労をかけたくない。親心は昔と変わりません

しかし風俗店の場合、自由出勤性なので、それが可能です。
しかも、アルバイトやパートの収入の10倍以上稼げます。
その他、寮や託児所なんていう福利厚生もあったりします。
Yさんのように働きたくても働く場所がない人に働く環境を与えることができるのも風俗店の一面なのです。

というわけで、今回は社会的に目を背けられる事情について、あえて書かせていただきました。